葬儀社に見積もりを取ったり、支払いを行ったりするのも喪主の役割の一つです。
可能であれば複数の葬儀社に見積もりを取り、比較検討をした上で、最終的にどこの葬儀社に依頼するかを決めましょう。支払いに関しては、「施主(せしゅ)」といって葬儀費用を負担する人が別にいる場合もありますが、一般的には、喪主が施主を兼務することが多くなっています。葬儀費用は、まとまった金額が必要になるため、すぐに用意できないという場合は、相続財産から賄うことも可能です。ただし、相続人が複数いる場合には、必ず相続人全員の合意が必要になることを覚えておきましょう。葬儀費用を相続財産から賄うことで、相続税対策にもつながりますので、必要に応じて検討してみてください。
喪主挨拶は、通夜、葬儀・告別式のほか、通夜振る舞いや精進落としといった会食の場でも行います。定型分として盛り込むべき文章と自分自身でアレンジを加えて伝える部分があるので、例文を参考にしながら、事前に文章を作っておくことをおすすめします。
通夜では、通夜の終了時に挨拶を行います。伝える内容としては、「自分と故人との関係性」、「参列へのお礼」、「生前故人が受けたご厚情に対するお礼」、「通夜振る舞いや葬儀・告別式のご案内」の4点です。
続く